読み方のガイド
JoyFarm の知識ベースは現場の実践知を読みやすく再構成したものです。監修前の項目は参考情報として扱い、急な病気や深刻なトラブルは鈴木さんへの相談を優先してください。
Container Cross-Section
コンテナは層構造で理解すると再現しやすい
大事なのは「全部を混ぜる」ことではなく、排水と通気を維持するために役割ごとの層を作ることです。
黒マルチと覆土
表面を守りつつ、乾燥しすぎと雨打ちを防ぎます。
発酵済み有機物
落ち葉や木チップなど、糸状菌が入りやすい炭素資材を置きます。
使い古した土
肥料分が残りにくい土を主体にし、軽く握れる湿り気に整えます。
小枝の排水層
底に空間をつくり、余分な水が抜ける通り道を確保します。
排水穴とすのこ
最下層で水の出口を塞がないことが、全体の安定性を左右します。
概要
JoyFarm では保育園やベランダでもできるコンテナ(プランター)栽培を中心に活動しています。畑がなくても、深さ40cm以上のプランターがあれば菌ちゃん農法の原理を応用できます。
必要なもの
- プランター — 深さ40cm以上。排水穴があるもの
- すのこ(底板) — プランター底に設置し排水を確保
- 小枝 — 底に敷く排水層用(5〜7cm)
- 土 — 使い古した土(肥料分が残っていないもの)
- 有機物 — 落ち葉・木チップなど(野ざらしで2〜6ヶ月事前発酵済み)
- 黒マルチ — 糸状菌保護用
- 重し — 土の塊(毛細管現象で保水)

セットアップ手順
1. 底の準備
プランター底にすのこを設置し、その上に小枝を5〜7cm敷き詰めます。この層が排水・通気の役割を果たします。
2. 土を入れる
小枝の上に土を入れます。プランターの9割程度まで。握って軽く固まる程度に湿らせておきます。
3. 有機物を乗せる
野ざらしで糸状菌が付着した落ち葉・木チップ等を高さ10cm程度乗せます。
4. 土を薄くかぶせる
有機物の隙間に土を軽くなじませます。埋めすぎないように注意。
5. 黒マルチを張る
マルチで覆い、畝の肩部分に2〜3箇所空気穴を開けて通気を確保します。
6. 重しを乗せる
土の塊を20cm間隔で乗せます。毛細管現象で水分を有機物層に供給します。
7. 養生
3〜4ヶ月待ちます(12〜2月の低温期はカウントしません)。週に1回マルチをめくって白い菌糸が出ているか確認しましょう。
植え付けのタイミング
- 白い菌糸(糸状菌)が目視確認できたら植え付けOK
- 春先(3〜5月)は液肥を1回与えると根が伸びやすい
JoyFarm の実践例
JoyFarm 参加者は保育園から配布されるコンテナキットを使い、ベランダや園庭で栽培を行っています。冬場にはビニールフレームを使った防寒対策も行われます。
収穫後は糸状菌たっぷりの土を補充して、次のシーズンに向けてさらに糸状菌を育てていきます。
ポイントまとめ
- 深さ40cm以上のプランターを使う
- 底にすのこ+小枝で排水確保
- 有機物は必ず野ざらしで事前発酵させる
- 黒マルチ + 空気穴で糸状菌を保護
- 養生期間(3〜4ヶ月)は菌糸の確認を週1で行う
- 1年目はマメ科を避けて葉物野菜から始める
