読み方のガイド
JoyFarm の知識ベースは現場の実践知を読みやすく再構成したものです。監修前の項目は参考情報として扱い、急な病気や深刻なトラブルは鈴木さんへの相談を優先してください。
Triage Flow
トラブル時はこの順番で見ていく
症状が出たときは、いきなり結論を出すより「見た目」「湿り気」「条件」の順に切り分けると外しにくくなります。
見た目と匂いを観察する
白い菌糸があるか、腐敗臭がするか、虫が出ているかを最初に確認します。
湿り気と通気を確かめる
握って軽く固まるか、過湿で空気が止まっていないかを点検します。
時期・資材・作物を照合する
低温期、有機物の鮮度、作物の相性まで見て原因候補を絞ります。
腐敗臭や急激な萎れ、病気の疑いが強い場合は、応急判断に留めて直接相談してください。
糸状菌が出ない
症状
マルチをめくっても白い菌糸が見えない。
考えられる原因
- 有機物が新鮮すぎる(野ざらし期間が不足)
- 湿度不足(土が乾燥している)
- 低温期(12〜2月)に養生期間をカウントしている
- 通気性不足
対処法
- 有機物の野ざらし期間を延長する(2〜6ヶ月)
- 土の湿り具合を確認し、握って軽く固まる程度に調整
- 暖かい時期(3月以降)まで待つ
- 空気穴を増やして通気を改善
悪臭・うじ虫が発生
症状
腐敗臭がする。ハエやうじ虫が大量に発生している。
考えられる原因
- 生ごみなど窒素分が多い有機物を投入した
- 過湿で嫌気発酵(酸素不足の発酵)が起きている
- 通気穴が不足している
対処法
- 腐敗している有機物を取り除く
- 乾燥資材(籾殻・乾いた落ち葉)を混ぜる
- 通気穴を増やす
- 今後は野ざらしで事前発酵させた炭素資材のみを使う
窒素飢餓(葉が黄色くなる)
症状
野菜の葉が黄色くなり、生育が停滞する。
考えられる原因
- 木質資材が多すぎて窒素固定が追いついていない
- 糸状菌と窒素固定細菌の共生ネットワークがまだ構築途中
対処法
- 米ぬか・油かすを少量だけ追肥
- 草系の有機物(分解が早い)を追加
- 焦らず、土づくりの進行を待つ
根腐れ・過湿障害
症状
根が黒ずむ。嫌気ガスの匂いがする。
考えられる原因
- 排水不良(畝が低い、プランターの排水穴が詰まっている)
- 通気不足
対処法
- 畑の場合:高畝45cm以上を確保
- プランターの場合:排水穴の詰まりを確認、底のすのこ・小枝層を見直す
- 通気穴を追加
1年目にマメ科を植えてしまった
症状
糸状菌がうまく育たない。マメ科植物が窒素を供給してしまい、糸状菌の出番がなくなっている。
対処法
- まだ苗の段階なら他の場所に移植
- そのまま育てた場合は、収穫後に他の野菜を1〜2作育てて窒素を吸収させ、改めて糸状菌の繁殖を待つ
- マメ科は2年目以降に植えるのが推奨
収穫が続かない(ナス・キュウリなど)
症状
実はつくが、収穫が長続きしない。
考えられる原因
- ナス・キュウリ・トマトなど水・肥料要求量が多い作物は、菌ちゃん農法の供給が追いつかないことがある
対処法
- 1年目は成功率の高い葉物野菜(小松菜・空心菜等)から始める
- 水・肥料要求量が多い作物は、土づくりが十分進んでから(2年目以降)挑戦する
緊急の場合
植物が急に弱っている、病気の疑いがある場合は、鈴木さんに直接ご相談ください。JoyFarm のイベントや連絡先を通じてお問い合わせいただけます。

